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執筆者の写真昌俊 井上

仏教小話③ 意外と知らない仏教用語「玄関」

夏に向けてどんどん暑くなってきました。

そろそろ玄関先で打ち水をするお家もいらっしゃるのではないでしょうか。


「玄関」というのは、「玄妙(げんみょう)な道に入る関門」という言葉からきたもので、「玄」は「深い悟りの境地」=「仏教」、「関門」は「入口」という意味です。

その言葉の通り、元々は禅寺など寺院の入り口を、「仏門に入る入口」として「玄関」と呼んでいました。

この玄関を通るということは、仏道に入り、今とは違う世界にいく、心の転換点のようなイメージで受け取られていたと思います。


そのうち貴族の屋敷や武家屋敷でも玄関という名称が使われるようになり、身分制度が廃止された明治時代以降には、さまざまな建物に寺院の玄関に似た形の入り口が作られるようになりました。

そうして「玄関」が定着したそうです。


時代が変わり、使われ方が変わっても、玄関は、内と外をつなぐ大事な場所です。

長い旅行から家に帰って玄関に入ると、あーやっぱ家が落ち着くなぁと思う人も多いのではないでしょうか。

そんな心にも重要な玄関、もし汚かったら心の乱れにも繋がります。

この機会に改めて玄関を整えてみてはいかがでしょうか。

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