仏教小話④ 意外と知らない仏教用語「大丈夫」

ようやく寒暖差が落ち着いて、紅葉の季節を感じるようになりました。

今回は「大丈夫」という言葉です。

体調が悪そうな人に「大丈夫？」と気遣ってあげたり、失敗して落ち込んでいる人に「大丈夫だよ、心配ないよ」と声をかけたり、よく使われる言葉ですが、由来を辿りますと、もともと中国において、学識人徳の備わったしっかりしている人のことを「丈夫」と褒め称えており、三蔵法師によって天竺(現在のインド付近)から仏教が伝わると、仏様や菩薩様のことを、もっと尊敬する「安心しておまかせできる大きく偉大な方」という意味を込めて「大丈夫」と訳されました。

「大丈夫だよ」と言われて安心するのは、その言葉に仏様や菩薩様のお力が宿っているのかもしれませんね。